アルバム「進撃の軌跡」の世界観を直に

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撮影=阿部薫

 音楽グループ・Linked Horizonが10日、東京国際フォーラム ホールAで、ライブツアー『Linked Horizon Live Tour 2017「進撃の軌跡」』の東京公演をおこなった。アニメ『進撃の巨人』の世界を表現したアルバム『進撃の軌跡』を携えてのツアー。アニメ映像や原作を基にした演出など製作委員会に全面協力を得て、Linked Horizonが音楽で描いた『進撃の巨人』をステージで表現した圧巻の世界観を披露した。

 ステージにレイヤーされたスクリーン、そして舞台や中央の階段に並べられた映像パネルからは『進撃の巨人』の世界観がビジュアルとして表現される。ステージ狭しと集った数々の出演者らは、ありとあらゆる演出をおこない、リアルタイムで『進撃の軌跡』を表現した。

 出演者は、Revoをはじめ、月香、福永実咲、MANAMI、松本英子、柳麻美の歌姫5名。西山毅(Gt.)、YUKI(Gt.)、長谷川淳(Ba.)、五十嵐宏治(Key.)、淳士(Dr.)という5名のバンドメンバー。更には弦一徹ストリングスが9名、佐藤洋介、OBA、高杉あかね、細木あゆの編成による4名のダンサー。そして、東京公演のゲストとして、内藤貴司ホルンセクションが6名という総勢30名のゴージャスな編成だ。それら豪華な出演者らが縦横無尽に織りなす演奏と演出の濃度には目をみはるものがある。

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撮影=佐藤祐介

 『進撃の巨人』の世界観を充分に堪能できる本公演では、一瞬たりともオーディエンスを飽きさせない演奏・演出・スクリーンビジュアルアクションに、会場は終始昂ったテンションを保っていた。ライブであり、ミュージカルのようでもあり、劇場空間でもあり、ファンタジーワールドの実体験のようでもあった“総合美術”のライブ。アニメの世界にシンクロする臨場感たっぷりのショーに、『進撃の巨人』という、非日常ではあるが、実世界との真理ともシンクロする世界観が国際フォーラムホールを包んだ。

 Linked Horizonの主宰であり、『進撃の軌跡』公演を総合プロデュース、そして自らもパフォーマーであるRevoは、ユーモアがあり、笑いが絶えないMCで本公演をよどみなく進行させる。国際フォーラムという秀逸な音響環境で隅々まで音を響き渡らせるミュージシャン、情熱的でアニメのキャラクターの心情を代弁するようなダンスパフォーマンス、会場を大聖堂のように思わせるコーラス隊の歌唱、「臨場感」という点において文句なしのショーが展開され、本編ラストの「心臓を捧げよ!」で公演は幕を閉じた。

 「『進撃の巨人』が好きな気持ちがあれば楽しめる!」というRevoの言葉とおり、「進撃の巨人」ファンにとっては、アニメ作品、そしてアルバム『進撃の軌跡』の世界観を直に、溢れんばかりに浴びることができる公演だった。全編にわたって盛りだくさんの内容である本ライブツアーは、今後も何が起こるかわからないだろう。東京公演を大成功に収めたツアーの進撃はとどまることを知らない。(取材=平吉賢治)