スクウェア・エニックスは3DS用RPG『ブレイブリーデフォルト』の作曲をSound Horizon(サウンドホライズン)のRevo (レヴォ)さんが担当することを発表した。この発表が行われたSound Horizonのポニーキャニオンへの移籍第1弾制作発表会の模様をレポートする。

 『ブレイブリーデフォルト』は、“成長と冒険の物語”を最新の技術で見せる完全新作のRPG。風のクリスタルを司る巫女アニエスが、ティズという少年とともにクリスタル解放の旅に出るという物語が展開する。

 Sound Horizonは、サウンドクリエイターであるRevoさんが主宰するアーティスト集団。幻想的な物語を音楽で表現する独特のスタイルをとっており、その音楽性は“物語音楽”と評されることもある。前作アルバム『Marchen』(aの上部にはドイツ語のウムラウト記号がつく)は12万枚以上の売り上げを記録し、パシフィコ横浜などでの大規模なコンサートを成功させてきた。

▲「いつかはゲームの音楽を作りたかった」と語るRevoさん。昔からゲームが大好きで、『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』、『サガ』シリーズが好きだという。

 6月19日に行われたSound Horizonのポニーキャニオンへの移籍第1弾制作発表会では、Revo (レヴォ)さんの2012年度の展開が発表され、その中で『ブレイブリーデフォルト』との大型タイアップが明らかとなった。

 この大型タイアップに際して、Revoさんは『ブレイブリーデフォルト』の全楽曲を担当した他、Sound Horizonとは別名義の新プロジェクト“Linked Horizon(リンクトホライズン)”を始動することを発表。『ブレイブリーデフォルト』のサウンドトラック(発売日未定)や、楽曲をボーカルアレンジしたマキシシングルCD『ルクセンダルク小紀行』(8月22日発売予定)とアルバムCD『ルクセンダルク大紀行』(9月19日発売予定)を発売すること、11月25日に横浜アリーナでコンサートを行うことなど、さまざまな展開を明らかにした。

 なお、この発表会の司会・進行を務めたのは、Sound Horizonの曲でドイツ語のナレーションを担当したサッシャさん。また、会場には、Revoさんの特設サイトで内容を伏せて募集された30人の認定特派員も参加して、発表会の模様をツイッターやフェイスブックで紹介するというユニークな試みも行われた。

▲Linked Horizonとして展開するCD『ルクセンダルク小紀行』は8月22日にポニーキャニオンから1,200円(税込)で発売。『ブレイブリーデフォルト』バージョンには、ゲーム内で使える“キャラクター専用装備”のシリアルコードが封入される予定だ。
▲『ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー オリジナル・サウンドトラック』の初回限定盤のイメージ画像。発売元はスクウェア・エニックス、販売元はソニー・ミュージック ディストリビューションとなる。

■Revoさんと浅野プロデューサーとの対談で制作秘話がチラリ

 発表会には『ブレイブリーデフォルト』のプロデューサーを務める浅野智也さんが登場。ステージ上でRevoさんとトークを行い、制作秘話やRevoさんを起用した経緯を語った。なお、司会を務めたサッシャさんはRevoさんとの共演経験があり、フランクな雰囲気でトークがはずんでいた。

――この『ブレイブリーデフォルト』は王道のRPGということですが、その内容について教えてください。

浅野:日本のRPGファンに向けて開発する、王道のファンタジーRPGを目指しています。ここで言う“王道”とは、ジョブチェンジやアビリティのシステムがあってターン制のバトルを楽しめる、ベーシックでスタンダードなRPGをきちんと作るという意味です。『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』を楽しんできたRPGファンに、安心して楽しんでもらえるような内容になっています。

Revo:自分は体験版と、体験版よりも先が遊べるバージョンも遊ばせてもらいました。まだバランスを調整中の、ある意味でレアなバージョンですね。今の時点でどこまで言えるかわからないけど、ユニークな仕掛けも多いです。

浅野:バトルについては、ベーシックな作りの中にワンアクセントを加えている感じです。もうすぐ配信される予定の体験版Vol.3では、その新システムを実際に触ってもらえるようにしています。

▲『ブレイブリーデフォルト』は、キャラクターを成長させる楽しさや、冒険の中で何かを発見する楽しみなど、正統派RPGの遺伝子を受け継いで作られている3DS用のRPG。『FF』シリーズでおなじみのジョブチェンジも用意されている。

――浅野さんからRevoさんに作曲のオファーをする際、ちょっとしたエピソードがあったそうですが?

浅野:自分はそもそもSound Horizonのファンで、『Chronicle 2nd』の頃から聴いています。初めて聴いた時、ファンタジー感やゲーム感がすごくって感動しました。今回、作曲をしていただけて本当に奇跡のように感じています。

 自分はこれまで『ファイナルファンタジーIII』のDSでのリメイクや、『光の4戦士 ファイナルファンタジー外伝』というDSのRPGを作ってきたんですが、Revoさんは『光の4戦士』をエンディングまで遊んでくださっていて、うれしかったです。何か運命的なものを感じました(笑)。

――Revoさんは、ゲームの作曲のオファーが来た時にどう感じましたか?

Revo:とにかくビックリしました。ゲームが好きでRPGも好きなので、いつかはそういうこともあるとは思っていたんですが、油断してましたね。ずっと先の出来事だと思っていたら、いきなりやって来て驚きました。

 人生にもありがちですけど、こういうことって突然起きるんですよね。でも、この機会を逃すわけにはいかないと、2つ返事で「やります!」と答えました。

 たとえばJ-POPをやっているミュージシャンの方がゲームの音楽を作るとなったら、想像がつきにくいじゃないですか。でもSound Horizonは中世的でファンタジー的で、ゲーム寄りの世界観なので、親和性が高いですよね。浅野さんには、そういう部分が見えていたんじゃないかと思います。

浅野:ファンの方にはわかると思いますけど、Revoさんの音楽を聴くと、それでゲームを遊びたくなりますよね? 絶対に合うと思いますよね?

 今回、本当にRevoさんに感謝しているんですよ。曲のクオリティが高いのはもちろんなんですけど、『ブレイブリーデフォルト』にすごく愛着を持っていただけているのがうれしいんです。

 このゲームのシナリオはものすごくボリュームがあるんですけど、そのシナリオをちゃんと読み込んで曲を作ってくれているんです。それこそ、村人1人1人のセリフまで目を通してくれています。

 普通の感覚だと、タイアップとして1~2曲だけ提供していただくケースもあると思うんですけど、今回はRevoさんが全曲を作ってくれました。あの、最初の話では「多くても20~30曲ぐらいです」なんて話していたんですけど、最終的にはその倍以上になっちゃいましたね(笑)。

Revo:これまでの自分史上でも最多だと思います。1曲1曲は短いものもありますけど、トータルの曲数はすごいことになっています。

――曲作りはどのような環境で行われたのですか?

Revo:すべての資料があったわけではありませんけど、街や国のイメージボードを見せてもらいました。これがもう、すごくクオリティが高くって! ご存知の方もいると思いますが、自分は絵が上手じゃないんですよ(笑)。

 こんなにすごいグラフィックに、へぼい曲はつけられないと、かなり気合が入りましたね。ゲーム中の世界は、実際にはない虚構の世界ですけど、そこにちゃんと現実感を持たせられるように意識をしました。

▲まるで絵本の中を歩き回れるような、非常に細かく描かれたグラフィック。しかも3DSなので、立体的な演出を楽しむことができる。

――ゲームにおいて、音楽はとても大事ですよね。

浅野:本当にそう思います。Revoさんの曲は、聴いていてすごく残るんですよ。

――ゲームをやると音楽を思い出して、音楽を聴くとゲームを思い出すことはありますよね。

Revo:いいセリフですね! なんだか、音楽と時代の関係みたいですね。

――ここからは浅野さんにお聞きします。この『ブレイブリーデフォルト』はたくさんの体験版を配信していますが、その理由はなんですか?

浅野:スタンダードなものをていねいに作っていることを、実際に触って試してみてほしいと思ったんです。ちなみに、体験版を遊んだみなさんからご意見をいただいて、それを製品版にフィードバックしています。

 それから今回、グラフィックについてちょっとおもしろい表現をしています。3DSの立体視演出を生かして、街のグラフィックなどを立体的に見せているので、ぜひ体験版で試してみてください。

――実は私も体験版を遊んだんですが、街のグラフィックがファンタジーRPGらしくって楽しかったです。2次元と3次元が融合したようなグラフィックで、すごかったです。

浅野:ありがとうございます。『ブレイブリーデフォルト』のグラフィックは、『タクティクスオウガ』などを作った吉田明彦がコントロールしているので、とてもクオリティが高くなっています。

――さてここで、会場のみなさんが最も聞きたいことを代弁しましょう。ずばり、サウンドトラックの発売はありますか?

浅野:当然あります! 発売日や詳細については続報をお待ちくださいといったところですが、ゲームの発売日を発表するぐらいのタイミングで公開できると思います。

 これはRevoさんのファンにぜひオススメしたいのですが、初回限定版をゲットしてください。Revoさんのアルバムはいつもデザインが凝っているので、このサウンドトラックもかっこよくデザインしています。3DSのゲームらしく、3D感を感じられるようなパッケージを目指しました。

――何か仕掛けはあるんですか?

Revo:まあ、普通のサントラです(笑)。めちゃくちゃ大ボリュームではありますけど。

 あ、ちょっとおもしろい部分がありました。ゲームの音楽って、ループする前提があるので、サントラではラストをフェードアウトする形にするじゃないですか。でも今回、いくつかの曲はサントラ限定でエンド部分を作っています。そもそも曲を作っていて、「こう終わらせたい」と思っていた部分もあったので。

 こういった曲のエンド部分はサントラでしか聴けないので、ぜひ試してみてほしいですね。

▲フィールドからバトルまで、あらゆる曲をRevoさんが作曲。その曲数は、30曲をはるかに超えるものとなっているらしい。

――それでは、最後に一言ずつメッセージをお願いします。

浅野:1人のファンとして、Revoさんの音楽でゲームを遊びたいという願いが叶ってうれしいです。Revoさんのファンのみなさんも、新しい形で音楽を楽しめると思いますので、『ブレイブリーデフォルト』にご期待ください。

――発売日はいつですか?

浅野:近いうちに発表できると思います!

Revo:曲はもう全曲終わってますから、あとは浅野さんしだいですね。なんて言うと、プレッシャーですかね(笑)。

 『ブレイブリーデフォルト』を遊んでいると、ちょっと昔の『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』みたいな感じがするんですよ。なんとなく、そういうRPGが持っていた雰囲気を感じるんですよね。

 キャラクターの頭身が高すぎないところも、なんとなく昔っぽいというか。ただ、古臭いわけじゃないんですよ。なつかしい感じというか、古いけれど新しいみたいな。浅野さんからも、そういう話を聞いた覚えがあります。

 曲についても、そういう部分は意識しました。Revoファンが驚くような斬新なものもありますし、ゲームファンが「ああ!」と思える懐かしいものもあります。単に雰囲気がいいとかじゃなくて、一度聴いたら口ずさめるような、メロディを大切にした曲作りをしました。

 古臭い曲作りのスタイルかもしれませんが、ゲームを遊ぶと覚えてもらえるような曲にしています。通勤や通学の時に、口ずさんでもらえるとうれしいです。今回、サウンドトラックも出ますけど、まずはぜひゲームで曲を聴いてほしいですね。

 ええと、話しながらだんだん前のめりになってきてますけど、そんな熱い感覚です!

■『ブレイブリーデフォルト』のボーカライズ曲も発表! “Linked Horizon”に込めた意図とは?

 発表会の後半は、新曲『彼の者の名は…』のミュージックビデオとともにスタート。新プロジェクト“Linked Horizon”の発表とともに、再びRevoさんが壇上に立った。新プロジェクトを始める意図の他、『ブレイブリーデフォルト』をテーマにしたシングルCDやアルバムCDに関する情報が明かされた。

――そもそも、なぜLinked Horizonを立ち上げたんですか?

Revo:実はですね、かなり昔にSound Horizonとしてタイアップを行ったことがあるんですけど、しっくり来なかったんですよ。本当に黎明期の時期だったんですけど。

 その後、幸か不幸かSound Horizonとしてタイアップを行う機会がなく、ずっと保留にしていたんです。タイアップをする時にどうすべきかを。

 『ブレイブリーデフォルト』は、個人のRevoとして作曲をしています。『ルクセンダルク小紀行』などに収録するボーカル曲は、自分自身が歌っているものもありますけど、そこまででしゃばっていないものもあります。

 こういった感じで、別の方にボーカルをお願いする際に、“Revo”というアーティスト名だとややこしい事態になるじゃないですか。だからグループ名は欲しいんですけど、かといってSound Horizonを使うのは違う気がしました。

 この先、Sound Horizonではタイアップはやりません。Sound Horizonでは、Revoが物語を表現するための音楽を提供していきます。タイアップやコラボレーションを行う際は、Linked Horizonとして行います。“外の世界とつながる”という意味を込めて名づけました。

 正直なところ、自分のポニーキャニオンへの移籍第1弾にこういう展開をしてもいいのか迷った部分もあるんですが、ポニーキャニオンと相談したところ、「いいんです!」と返事をいただけました。

 大人の事情としては、契約内容の話なんかも出てくるわけですよ。Sound Horizonと契約したつもりが、Linked Horizonでもあるってどういうことだと(笑)。まあ、1つの契約で2つのグループが来たわけで、ある意味ではおいしい状況かもしれませんけど(笑)。

――『ルクセンダルク小紀行』というシングルCD名は、どんな理由でつけたんですか?

Revo:ルクセン“ブ”ルク小紀行と、間違って覚えないでくださいね。CDショップで「ルクセンブルク小紀行ください」って言うと、本屋に案内されて観光案内をわたされるのでお気をつけください(笑)。

 ルクセンダルクとは、『ブレイブリーデフォルト』に出てくる世界の名前なんです。そこを旅するようなイメージでつけた名前です。

 作品を作ることや生きていくことって、旅するようなものじゃないですか。ルクセンダルクというゲーム中の世界で起こる出来事や人々との出会いは、本当のことではないけれども、本当の経験のような部分もあります。僕自身がルクセンダルクを旅したことを伝えるようなイメージで、こういう名前にしました。

 アルバムのほうは『ルクセンダルク大紀行』です。2つあるとややこしいから、小と大でわかりやすく区別するという親切設計になっています(笑)。

▲『ブレイブリーデフォルト』の舞台となるのは、“光と影の大地”とも呼ばれるルクセンダルクという世界。その大地に空いた大穴からあふれ出した闇が、世界に異変を起こしているらしい。

――『ルクセンダルク小紀行』の収録内容を教えてください。

Revo:先ほど会場でミュージックビデオを流した曲は『ルクセンダルク小紀行』に収録される『彼の者の名は…』という曲で、あれは主題歌ではありません。主題歌は1曲だけしか作っていないのに、どうして複数の曲が入ったCDを出せるのか。それには理由があります。

 ゲーム中の曲はインスト曲(楽器での演奏曲)として1~2分ぐらいの長さです。CDでは、そういう曲をフルサイズ化して、5分くらいにして収録しています。いいメロディがたくさんありすぎて、インスト曲だけで終わらせるのがもったいなくなっちゃったんですよ。歌詞をつけて、大胆にボーカライズしています。

――ゲーム用の曲をボーカル曲にしてCDにしたわけですね。

Revo:だからもう、我ながら大変でした。歌用じゃない曲を歌にしていったので。カラオケに入ったら、ぜひチャレンジしてみてください。“楽器の音程で歌うこと”が、どれだけ大変なことなのかを(笑)。

 ゲームとは直接の関係はありませんが、CDの曲にもストーリー性を持たせています。ミュージックビデオに出てきた少女は何者なのか? なんのために行動していて、これからどうなっていくのかを考察してみると、いろいろと見えてくると思います。

――最後に本を持っていきますが、あのあたりもヒントになりそうですね。さて、今回の演奏メンバーも豪華なゲストを用意しているのでしょうか?

Revo:もちろん、名が知れた方に参加していただいています。ギターなんかはかなり特徴がある方なんですが、みなさんわかりますか? ……わかりませんか。マーティ・フリードマンです。かなり特徴があるマーティ節が入っているので、ぜひあとで聴き直す際にはチェックしてみてください。

 次はドラムですが、わかった方はいますか?

男性ファン:(挙手して)淳士さんですか?

Revo:当たりです。ドラムは淳士です。ベースは安定の長谷川淳で、キーボードも大安定の勝又隆一です。守りに入っているように感じる方もいるかもしれませんが(笑)、安定の大御所メンバーですね。

――シングルの『ルクセンダルク小紀行』とアルバムの『ルクセンダルク大紀行』は、何かつながりがありますか?

Revo:もちろん、あります。予兆的な形で、小から大へとつながっていきます。

 と言いつつ、アルバムの制作はこれからなので、新しいメンバーを募集中です。今はオーディションなどをやっているところですね。

――そして、11月25日に横浜アリーナでコンサートですね。どんな内容になりますか?

Revo:大変ですが、おもしろいものにしたいですね。今の段階で言えることは、ただのロックコンサートではございませんといったところですね。今回はオーケストラもやりますよ。

 フルオーケストラの人数が入るくらいのステージ規模でやるわけですから、もし会場がガラガラになったりでもしたら……。認定特派員のみなさん! ぜひ応援をお願いします(笑)。

――オーケストラとなると、音楽を提供するミュージックプレイヤーであるRevoさん個人の試みとしても初めてじゃないですか?

Revo:音楽面で考えると、バンド+αぐらいの規模感の経験しかありませんね。それでも、オーケストラ寄りの曲も作ってきたので、いつかはやってみたいと思っていました。ゲームの音楽のイメージとして、オーケストラは絶対にあると思うんですよ。

――オーケストラの前で歌うこともありえますか?

Revo:ありえますね。

――ここからは、認定特派員のみなさんを交えた質疑応答に移ります。

女性ファン:先ほどの『彼の者の名は…』のミュージックビデオで歌っていたのは、いつものようにRevoさんとは似て非なる方なんでしょうか?

Revo:街を歩いていて見つけました。ええと、すみません。似て非なる存在といいますか、むしろ僕自身です。

 今回は、いつものようにややこしい設定はなしで、音楽家としてマジメにド直球で作りました。だから、Revo本人が歌っています。

――それでは、次の方どうぞ。

女性ファン:陛下(Revoさんの愛称)は、『ブレイブリーデフォルト』の体験版は遊ばれましたか?

Revo:遊びました。最初に遊んだ時は、ARムービーに登場するアニエスを見失いました(笑)。あっちこっちに移動するので、狭い場所でやっちゃいかんですよね。

女性ファン:ちなみに、スカートの中を見ようとしましたか?

Revo:残念ながら、見ていません。いろいろな角度で見てみるとか、もっと探究心を持てばよかったですね(笑)。

▲体験版Vol.1では、ヒロインであるアニエスのARムービーを楽しめる。クリスタルが輝きを失う前の、かなり元気な自己紹介が展開する。

――続いて、男性の方にお願いします。

男性ファン:ファンとしては、陛下の体調が気になります。寝ていないんじゃないかと心配です。

Revo:私が今ここに立っているのが1つの答えになりますが、大丈夫です(笑)。

 寝る寝ないでいうと、寝ないこともありますね。残業をしてどうこうという仕事ではなく、ものを完成させるかさせないかという世界で生きているので。寝ないことが必要な時は寝ないです。

 正直なところ、労働の環境として考えたらひどいかもしれません。仕事だと考えたら、逃げ出すか何かしてるかもしれません。でも、楽しくものを作っているから大丈夫なんです。好きだからやっています。

 とはいえ、体調には気をつけますね(笑)。

 何もなくても、自分は曲を作ります。周りがどうあれ、放っておかれても勝手に曲を作っていくと思います。

 これはifの話になりますけど、とはいえ自分1人では作れないものもあるんですよね。浅野さんから『ブレイブリーデフォルト』の作曲の話をいただいて、自分だけでは作れなかったかもしれない曲がたくさん生まれました。

 これって、大きく考えると、みなさんと僕との関係も同じかもしれません。僕の曲と出会わなくても、みなさんは生きていきますし、楽しいこともたくさんあるでしょう。でも、僕の曲と出会ったことで何かが生まれたこともあるでしょうし、僕もいろいろな出会いに影響を受けています。こういった出会いに感謝して、大事にしていきたいと思っています。

 ええと、ちょっとマジメすぎる話になってきたので結論に移しますと、サウンドトラックを買ってくださいということでまとめます(笑)。

 とてもいい曲がたくさん入っているので、ぜひ聴いてほしいんですけど、ゲームを遊んでからにしてください。僕自身もゲームが好きだからこそ言いますけど、サントラだけ聴くのは“邪道”でしょう(笑)。

■発表会後に語られた、Revoさんからのメッセージ

 発表会を終えたあと、Revoさんが再びステージに上がり、メディア向けに挨拶を行った。そこでのメッセージをお届けする。

Revo:ポニーキャニオンに移籍したのは去年の10月で、今回移籍第1弾を発表させていただきました。

 移籍第1弾って、すごく大事じゃないですか。これまでSound Horizonのシリーズとして展開してきたアルバムの最新作をドーンと出したい反面、そうなると時間がかかりすぎて、CDを出す出すサギみたいになってしまいます(苦笑)。

 そこで新プロジェクトのLinked Horizonを立ち上げました。Sound Horizonはある意味で奇抜な部分がありましたけど、Linked Horizonは本当に直球です。

 音楽的に、打ち込みは打ち込みで素晴らしいと思うんですけど、僕自身は生の音楽をすごく大事に思っています。オーケストラとかいいですね。楽器が奏でる音楽が好きなんです。

 メロディっていいよね。ハーモニーっていいよね。そういう自分がいいと思うものを詰め込んだ曲を作りました。

 最近はiPodなどで音楽を聴くのも当たり前になってきましたし、時代によって音楽の流行り廃りというものはあると思うんですけど、そんな中でも僕自身が好きな「音楽っていいよね!」と思えたエネルギーを込めた曲を作ったつもりです。

 メディアのみなさんにも、こういう曲をより多くのみなさんに伝えるためのお手伝いを……なんだか“お手伝い”って、上から目線な感じですね(笑)。みなさんにご助力いただけると、とてもうれしいです。

(C)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
MAIN CHARACTER DESIGN:Akihiko Yoshida.

データ
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:3DS
■ジャンル:RPG
■発売日:2012年10月11日
■希望小売価格:5,800円+税
Amazon.co.jp で詳細を見る

関連サイト
Sound Horizon official website
『ブレイブリーデフォルト』公式サイト
スクウェア・エニックス メンバーズ内『ブレイブリーデフォルト』特設サイト